2017/08/10

アメリカで家を買う その14

家の買い時

家の買い時はいつなのか気になるところですね 金利やマーケット状況やそんなことは関係ありません 欲しい時が買い時と私は考えます 私の住んでいるLAでは空前の売り手市場がずっと続いています 買い手の方には選ぶほどの物件がない状況なのです あれこれ考えるより、欲しいと思えば行動を起こすしかありません いつ希望の物件が買えるかは物件に巡り合った時です


夏はシーズン

新学期前には家の購入を完了したい人がたくさんいますので、夏休みの間は不動産売買のシーズンです 子どもの進学、卒業を機会に住み替える方が多いのです 学校区がなにより大事といわれるのは、良い学校区の学校にどうしても通学したいという方が多いのです 優良学校区では越境にとても厳しく制限をしています 通常、学校職員の子弟なら通学許可が降りるところですが、我家の学校区では例外なく却下でした 住所の証明には2~3通の公共料金の請求書などが求められます どうしてもその学校区に引っ越したい方はいくらでもいるので、売り手は好条件で売ることができるのです

ストリート一本隔てただけで、全く環境が違うのは学校区の境界が影響しています 特にKから5年生までの小学校の場合、優良学校区の父兄はとても教育熱心です 高いレントを払ったり、購入したりしてわざわざ学校の為に住んでいるからには教育にかける情熱が違うと感じました 不動産価格が高いので、市にはプロパティタックスの収入がたくさん入ってきます これが教育費に回ります お住まいの市によって違うかもしれませんが、私たちの住んでいる市はプロパティタックスからディストリクトの学校にいくらお金を出しているかレポートが出ます 

私たちの住んでいる市の小学校は4年生から音楽のクラスが始まり、何か楽器を決めなくてはいけません ミドルスクールからは選択になりますが、小学校の間は楽器は必修でした 音楽の先生を雇うにも予算が必要なのでアメリカの小学校では音楽のクラスがないところもあるらしいです 公立の学校でも学校により全く環境が違うのです


都会の小さな住居か郊外の大きな家か

LA の人気のエリアでは始めて家を買う方には手を出せないところまで価格は上昇しています そうすると郊外に目を向けるしかないのですが、FWY の渋滞も凄まじいですし、都会か郊外かどちらがいいのでしょう? 私なら狭くても住まいは都会の方がいいのではないかと思います 職場に近いのがいちばんでしょうが、郊外から毎日通勤するのは大変です ガソリン代も高騰していますし、郊外の家の値段は安くても案外コストがかかったりするものです

子どもがいる場合は、教育環境を考えるとそこそこ都会の方が習い事をするにしても、日本語補習校に通わせるにしても便利がいいですし、選択の幅が広がります 子どもは学校以外の活動もたくさんあるのです

LAの場合、郊外に行くと気温がぐっと高くなりますので夏の電気代も相当かかるはずです 大きな家だと大変でしょう 我家は海沿いなので実はクーラーがない家です 夏の電気代は驚くほどかかりません そこは助かっています LAは広くて場所により、気候もかなり違いますので年間の電気代も考慮しておく必要があります


一軒家か集合住宅か

これもはじめて買うなら一軒家はほとんど無理と言ってもいいくらいの値段になっています 1Bed でもいいので人気の場所のコンドから始めてみてはいかがでしょうか 人気のエリアならレント代が高くても、借り手はすぐ見つかります 万が一状況が変われば貸すことも考えておくべきです 購入した場合、モーゲージの利息部分は所得税控除になります 固定資産税(プロパティタックス)も所得税控除になります レントではなにも控除がうけられないのでその違いは大きいです

どうしても一戸建てが欲しいのなら、郊外でもメトロ沿線などがいいのではないでしょうか?  ダウンタウン方面に通勤ならメトロで通えるような場所を検討されるのもいいでしょう 息子の大学の市はLAのユニオン駅からメトロリンクで約1時間です 日本の満員電車と違って、ほとんど座れるようになっています この地域は白人コミュニティですが、こじんまりとした学園都市です 数年後、メトロのゴールドラインが延長になるということでもう一つ駅ができる計画のようです 今は、まだまだ田舎ですがこれからは新築の住宅が増えるのではないかと思っています ちなみに TheMLS.com で調べてみましたら、一戸建てで50万ドル前後からでした 







ステップアップしていきましょう

我家も最初は一戸建てが買えませんでしたので、タウンハウスを購入しました 今、考えても買っておいてよかったと思います 貯金の増えるスピードより、家の値上がりのほうが凄かった時期なので、このタウンハウスの売却益が今の家を買う頭金になりました こちらは日本と違ってどんどん住み替えていくのが普通です 大きい一軒家を買ってもメンテナンスに相当お金がかかります お掃除だって大変です 広い庭があればガーデナーも雇わなければいけません コンパクトなコンドやタウンハウスから始めて、チャンスがあれば買い替えるというのも考えてみてください 無理はしないことです 

LAでは最低賃金もこれから毎年上がり、物価は益々上昇していきそうです 家の値段も上がりきってる感もあるので、やはり優良学校区の不景気になっても値段が大きく下がらない所を狙っていくのが賢明ではないでしょうか


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