2017/05/04

アメリカで家を買う その11

購入手順

売り買い同時進行中の時のお話です 売る方に手間取っている間にも購入の手続きは順調に進行していました エスクローは30日です 毎日なにかしらの作業や手続きがあります 


インスペクション

も重要なのはインスペクションではないでしょうか 購入する家の欠陥や不備があれば見つけ出しておかないと後で後悔することになります 普通は、自分の方でインスペクターを雇います 売り手が紹介する方はに頼まないのがいいでしょう 

我家はこれが大失敗、売り手は連戦練磨のやり手で狡猾でした リースバックで売却後もしばらく住み続ける契約でしたので、家具も荷物もそのままの状態でインスペクションを行いました これ、欠点がわかりにくいのです 引っ越し後の何もない状態で調べるのとはわけがちがいます 見事に騙されました


ドリームハウスじゃなかった!

予算廃墟同然物件したので、購入した家が普通の家というだけでドリームハウスと勘違いしてしまった私たちです だって、床もたわんでないし、壁に亀裂も入ってない、修理するところもこれと言って見当たらない家なのでした インスペクターの人はやり手のアメリカ人ブローカーさんが連れてきた業者なので頑張って点検をしているようでしたが、特に気になる点も見つからず、終了 これにいちばんほっとしたのは前オーナー夫妻ですね 今になって思えばなんで全然みつからなかったんだろうと不思議でなりません まさか、うちのブローカーさんに賄賂なんか渡してなんかいませんよね? そんな風に考えてしまうほど謎だったインスペクションです

前オーナーが引っ越し後に空っぽの状態で家を見に来て愕然としました 床が…傾いている… それも至る所で! 家具が配置されていたら全くわからなかったのでした 5年も探し続けてやっと見つけた住める状態の家だったので、完全に舞い上がってました そして、急に現実に引き戻された次第




張りぼての家

この家を初めて見た時、今まで見てきた家とのあまりの違いに衝撃を受けたのを覚えています ヨレヨレボロボロの廃墟とは違い、高い塀があり、2階建ての立派な家に…見えたのです ハイ、見えただけでした おそらく、前オーナーがいちばんお金をかけたのが外観と思われます 中は、半分建て替え、半分オリジナルコンディション、つまり半分は1946年の建築当時のまま これが問題の部分です オリジナル部分はほとんど全部の部屋で床が傾いています 

改築部分もよく見ると、途中で資金が枯渇したのが見て取れる状態です バスルームなんてホームデポでいちばん安いマテリアルで仕上げているのばバレバレ 外観の立派さとは釣り合っていません それでも買っちゃったんです 他に選択はありませんでした きれいな部分が半分もあるって、思えなくもないです 


衝撃の…

インスペクションは何も出なかったのに、引っ越して来たら 出るわ出るわ、不具合だらけの家でした 衝撃的だったのは、ネズミ事件 なんと、ネズミが出没していたのでした 朝起きると、キッチンに明らかにネズミのフンが落ちてます 気味が悪いことこの上ないです 調べると、キッチンのカウンター下のキャビネットの中にもネズミのフンがありました 辿っていくと、な、な、なんと! 穴があいてました 出入り自由です 

外の壁にまわってみると、確かにポッカリ穴が開いてます なんでこれがインスペクションで発見できなかったのでしょう? そしてこの穴はなんなのでしょう? 謎すぎましたがとにかく、穴をふさいで お薬を撒いてネズミ退治をしました 結構、キレイなキッチンだっただけにショックは大きく、前オーナーに対する不信感でいっぱいです 後の祭りなんですけどね


購入はあっという間に

見てくれに騙されて買ってしまった物件ではありましたが、購入手続きはピッタリ30日で完了しました 一か月半は、リースバックで住んでもらいましたので、その間に売る方をなんとしても完了させなくてはいけません ネズミ事件も床が傾いているのもその頃は知るはずもなく、5年越しで家を買えた満足感に浸っていた甘々家族だったのでした 


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