2017/08/04

アメリカ大学事情 その14

Claremont Colleges を知っていますか?

昨日の記事にも触れましたが、西の名門 Harvey Mudd大学のタイムリーな記事を見つけましたので紹介いたします


アメリカで最も学費の高い大学が、カリフォルニア州クレアモントにある。小さなリベラルアーツ・スクール、ハーベイ・マッド大学(Harvey Mudd College)だ。
1年間にかかる学費、寮費、その他の費用は、合算すると7万4428ドル(約830万円)に上り、4年間通えばその額は25万ドルを優に超える。
約800人の学生が在籍する同大学は、数学・科学・工学の専攻を設けており、ハードサイエンスの学位取得を目指す学生にとって、全米最高の大学の1つと見なされている。(参照元:Business Insider Japan)←記事の続きが読めます

この記事の続きには、Harvey Mudd は学費は高額ですがコストパフォーマンスの高い大学であり卒業生の10年後の年収はハーバードやスタンフォードの卒業生よりも高いとあります

これほどまでに素晴らしい大学ですが、日本人の方でご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか? アイビーリーグ以外の名門校を全く知らない方が多すぎると感じます アイビーリーグは確かに文句なく素晴らしい大学ですが、その他にもたくさんの名門大学があるのです アイビーリーグが第一志望だったとしても、合格出来なかった時の為にもその次の選択の大学も調べてみてください 特に西にお住まいなら、西にある名門校にも目を向けて欲しいと思います

Forbes Top 25 Liberal Arts Colleges

フォーブスから25位までのリベラルアーツランキングも出ていますので、参考になさって下さい

Claremont Colleges について

上記のBusiness Insider Japan の記事にも触れてありますが、Harvey Mudd大学は Claremont Colleges の中の一校です 大学は5校あり、フォーブスのランキングでは

10.Pomona
11.Claremont Mckenna
18.Harvey Mudd
43.Scripps(女子大)
59.Pitzer

59位までに5校が入っています 他に大学院が2校あり全部で7校で Claremont Colleges Consortium といいます

それぞれは小さいリベラルアーツ大学ですが、一つのキャンパスの中にまとまっています いずれかの学生であれば、他の大学のクラスを自由に取ることができますし、どの大学のカフェテリアも自由に利用することができます 

所在地はLAのユニオン駅からメトロリンク(列車)で一時間ほどのClaremont市です 大学の目の前には メトロリンクの Claremont駅があり、田舎ではありますが一時間でダウンタウンLAに出られますし、更に一時間弱で海辺のサンタモニカまでメトロで行くことができます

キャンパスはイギリスのオックスフォード大学をモデルに作られ、いちばん古い大学はポモナ大で1887年創立です


総合大学と違う点は、大学院を持たない小規模大学であり全ての授業は教授が行います 大学院がある総合大学では、カレッジのクラスを教授ではなく大学院生が教えることが多々あるのです そして教授一人当たりの学生の数が10人以下なので教授との距離が非常に近く学生ひとりひとりにきめ細かい指導を期待できます






総合大学とリベラルアーツ大学とどちらがいいのか?

この答えはありません どちらも長所短所がありますし、実際我家でもこの答えは出ていません 出来れば希望の大学の見学に行かれて、現地を見てみることをお薦めしますが、上辺だけの見学でどのくらい理解できるかはわかりません 在校生の話を聞いたり、合格してからの合格者説明会に行くとより詳しくわかると思います 合格した大学の合格者説明会には必ず参加して自分の目で最終判断をするべきでしょう

最後には本人の希望で決めることになりますが、親としては経済的なことも見過ごすわけにはいきませんので、出来るだけファイナンシャル・エイドやスカラシップが充実している大学を選んで欲しいところです Claremont Colleges 5校は、フォーブスのランキングを見て頂いてもわかるとおり、ファイナンシャル・エイドはかなり期待できる大学です 世帯年収が低ければほぼ無料でも進学できます 州立ではファイナンシャル・エイドはよほどの低所得でない限り貰うことはできません


まとめ

私立大は学費が高額ですが、資金豊富な大学はファイナンシャル・エイドやスカラシップを出します 息子も夏の日本のインターンシップの補助もしてもらえましたし、留学費用の援助もあります 中間層としては高額すぎる学費なのは確かですが、コストパフォーマンスから言えば、無駄に高いわけではないと言えます そう信じて高い学費を必死で払っています


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