2016/10/26

アメリカで家を買う その2

学校区が決め手



アメリカの家探しで日本とは決定的に違う点


やっぱり、場所がなにより大事ということにつきますね
日本なら都内で人気のエリアといっても道一本隔てただけで、極端に価格が違うということはないような気がします

こちらはハッキリしています 学校区が違うというだけで値段が全然違うのです 子どもがいない方も将来の家の値上がりに影響しますので優良学校区かどうかは必ず調べましょう 不景気になったとしても優良学校区ならば値下がりも小さいはずです 侮れない学校区の違いです

日本から来て直ぐの場合は、物件の見た目にとらわれがちです アメリカの常識は、一にも二にも場所なのです 廃墟同然のボロ屋だったとしても、超高級地にあればそれは価値ある物件です 反対に新築のピカピカの家だったとしても、治安のよろしくない地域にあれば資産としては価値は低いといえます

このあたりをしっかり理解してないと見かけに騙されて購入する羽目になりますよ




ボロ屋で大儲け


これは私が実際に目撃した一例です
我家の斜め前のお宅、私たちが家探しをしていた頃、このエリアでは驚異的に安い値段で売りに出されました それがおばあちゃんがずっと住んでいた家で手入れの一つもされてなく、床は腐っているし、何十年も開かずの半地下にあるランドリールームはかび臭いしで、そのままでとても住めそうもない物件でした

それでも見る人には宝の山の物件なのです  オファーは60件以上入ったそうです 我家ももちろんオファーをいれました 最高額で入札しましたが買えませんでした 新築に立て替えて売る目的の建築業者も強敵でしたが、実際落札したのはイラン系の普通の方でした

後でわかったのは、その方は相当なやり手だったのです 建築業者相手でも競り負けなかったのは 売り手に一切のリクエストをしなかったことと、現金購入だったと思われます 家に価値はないのですからインスペクションもほとんど無意味ではありますが、形式上インスペクションは行い何が出てきても気にしませんということです

半年後、その家の斜め前の家を購入して私たちが引っ越してきた時 その家は見た目もなにも変わってなくそのままそこにありました そしてそこにちゃんと住んでいたのです 腐った床くらいは直したと思いますが、ほぼ現状維持のまま住み続ける勇気に感心するやら、呆れるやらです

その家を購入してからピッタリ2年が経とうかという頃、売りに出ました 現状維持のままに! その住んでいた方がしたことは、家にはほとんど手を入れず、豪邸の設計図と建築許可を取ったこと その設計図を持ってオープンハウスを決行したのです 

家を見せるオープンハウスではなく、ドリームハウスの設計図を見せるオープンハウスでした 土地だけの価値しかない場合、こんな売り方も時々みかけます

アメリカでは新築も規制がいろいろあり、土地を手に入れてから着工するまではかなりの時間がかかるのが普通です 建築許可があるというのは確かに魅力的ではあります 有名デザイナーなどの設計でしたら更に価値がありますね 場所だけはピカイチなので新築を建てて住みたい人はいくらでもいるでしょう

この方の肝が据わってる点は、2年きっちりボロ屋敷に住んだということです 2年自宅として住めば税金の優遇が受けられるのです これは出来るようでなかなか出来ることではないです それくらいの廃墟みたいな家でしたから

2年ボロ屋に住んで利益はいったいいくらだったのでしょうか? 設計費と建築許可を取るのにどのくらいかかったかは知りませんが、買値と売値の差額は 1ミリオンを超えています 2年の我慢がミリオンの利益を叩き出しているのです

古い家を買って、きれいに直してから高値で売るという話はよく聞きますが、こんなやり方もあるという一例です


やっぱり場所が大事


これは極端な例でしたが、場所がなにより大事なのはよく理解していただけたでしょうか? 古い物件は直せます 立て替えることもできます 場所は変えられないのです 一戸建てでなくても集合住宅でも内装に少し手を入れるだけで見違えるように素敵になります 場所がいいとこにあるなら見た目の古さにはこだわる必要はあまりないと思います 優良学校区にある物件だと売る時にいい条件で売れる確率が高いですし、新学期が始まる前には家を決めたい人が多いので早く売れる確率もまた高いのです 

家探しをする際は、学校区をよく調べてみることをおすすめします


関連記事


*アメリカで家を買う その1* 10/25/2016


にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ
にほんブログ村

 
アメリカ合衆国(海外生活・情報) ブログランキングへ

0 コメント: