2017/03/19

アメリカで家を買う その9

家を購入する前に知っておいたほうがいいこと

前回、とうとう家が購入出来たという話でしたが、家の売り買い同時進行のお話に進む前に 家を購入する前に準備しておいた方がいいこと、知っておいた方がいいことをまとめてみます


購入前の準備

家を買うと決めたら、やはり準備が肝心です 特に人気のエリアとなればたった一つの物件を奪い合うことになります 売る方は少しでも条件のいい方、確実に購入できる方と厳選します 必ずしも、値段を高く付けた方に売るわけではないのです 

① 銀行のプレ・アプルーバルレターを用意する
これがなくては、相手にされないと思っていて間違いありません どのくらいのローンが組めるのかも知らないで、家を探すことはできません まずは、銀行から年収を元にローンの限度枠を計算してもらいましょう プレ・アプルーバルレターがあっても、必ずそのローンがおりるとは限りません 購入する家の評価が低ければ借入できる金額は下がります

② 頭金を用意する
これも重要です 頭金とローンを足すと購入できる家の値段が決まってきます 無理なく購入するには、最低でも購入価格の20%は必要でしょう 多ければ多いほど、ローンもおりやすくなり返済も楽になります

③ 頭金以外の必要な経費を用意する
手持ちの全財産を頭金につぎ込んではいけません 家を購入すれば、固定資産税、地震や火災保険、集合住宅ならHOA 、一戸建てならガーデナーやメンテナンス費など、レントしかしたことがない場合には思いもよらなかった費用が掛かってきます 新しい家には家具も必要でしょう 購入後にかかる費用分も用意しておく必要があります

④ 購入するエリアと予算を決める
購入するエリアは、ある程度絞ったほうが探しやすいです ライフスタイルに合った街選びは重要です 子どもがいる場合は、学校区をよく調べて決めましょう 子どもがいなかったとしても学校区はとても重要です  学校区で家の価値が決まると言ってもいいほどです

⑤ 業者の言いなりにはならない
日本と違って、不動産屋さんが物件を持っているのではなく 物件はマーケットにあります 業者でも個人でもリストを見ることができるので、そこに差はないのです 厳密には業者のリストと個人向けリストには多少の時間差がありますが、おおきな違いはありません 売り物件を見つけたらどんどんオープンハウスに行くのみです

⑥ 相場を知る
これが最も重要でしょう 片っ端からオープンハウスに出掛けて行って、そのエリアの相場を知ることです そうすれば、売値が適正なのか安いのか高いのかが自分で判断できるようになります オファーを入れる際も、迷いなく金額を決定できます




ファースト・タイムバイヤーは有利

はじめて家を買う方は、実は有利です 住んでる家を売ってから買うなどのしがらみがないからです 十分な頭金があり、銀行のプレ・アプルーバルレターもある場合は、はじめて買う方でもオファーを勝ち取れる可能性があります 私たちも最初のタウンハウスがあまりにも簡単に購入できたので、次に家を購入するのがこんなにも大変だとは予想できませんでした 一軒目を売って、次を購入する場合は頭金の準備も簡単にはいきませんし、売り買いのタイミングを合わせるのも非常に難しいです


ステップアップしていく

日本では家を購入するのは一生に一回が普通ですが、アメリカではライフスタイルに合わせて住み替えるのが普通です 最初から希望の物件が買えなくても、ステップアップしていけますので、最初の一軒を値上がりの見込めるエリアで購入するのが賢明でしょう 

我家も家探しをはじめて購入まで5年かかりましたが、探し始めて一年半めに一戸建てをひとまず諦めてタウンハウスを購入しました 一戸建てに比べると手ごろな値段で購入できたからです その一軒目のタウンハウスを購入していなければ、最終的に家を買うことはできませんでした 何故なら、貯金の増えるスピードを遥かに超えて家の値段が上がっていったからです 一軒目のタウンハウスの値上がりが家の購入の手助けになってくれました 貯金だけでは、5年で希望の家の頭金を貯めることは不可能だったからです


LAの生活情報誌のライトハウス3月16日号に アメリカの不動産Q&A 2017年という記事が掲載されています 


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