2017/05/09

アメリカ大学事情 その10

米国で最も投資に見合う大学ランキング

Fobes から興味深い大学ランキングが発表されました

Forbes HP より

昨日の記事でもお伝えしましたとおり、高騰するばかりの学費ですが、その学費を払う価値があるのかどうか疑問に思われる方はこちらのランキングをご覧下さい

Forbes は様々なランキングを独自の調査で発表しています このランキングはどのようにして作られたかといいますと 

米教育省のオンラインツール「カレッジスコアカード」や、世界最大の給与データベース「ペイスケール」から収集したデータを基に、授業料、学校の質、卒業生の所得、学生ローン、卒業率の観点から、費用に対する価値が最も高い300校を順位付けした (参照元:Forbes Japan
*リンク先はランキングに飛びます 5位以下のランキングをご覧になりたい方はリンクをクリックしてください






大学ランキングの見方

大学ランキングは様々です それがなにを評価して作られたランキングなのかを理解しなくては役にたちません よく誤解されるのが、合格難易度ランキングと思われていることです  有名なのはForbes の他に US News が出しています 総合大学とリベラルアーツを一緒のランキングにして出すのは Forbes 、一方 US News は 総合大学とリベラルアーツ大毎のランキングにします この二つのランキングは今年のものが発表されましたら記事に取り上げたいと思います


Best Value Collages

今回、Forbes から発表されましたのは全米で最も投資に見合う大学ランキングです 授業料に対して、卒業生の所得が高い大学というのは魅力的に見えます 正し、それだけで作られたランキングではないので、そこが問題です 

学生ローンという項目があります これは学生ローンを抱ている学生の数と金額を評価の対象にしているということでしょう 資金力豊富な大学であれば、連邦や州からのファイナンシャル・エイドが獲得できなかった学生にも奨学金を出したり、様々な補助を出しています 我家も州からも連邦からもファイナンシャル・エイドが貰えない中間層に該当するのですが、幸い息子の大学からは多少の奨学金を頂けています 更に、夏休みのインターンシップにも補助がでます 留学の際も一切の追加はかかりません 息子の大学では学生ローンを抱えている学生はとても少ない印象があります

卒業率も評価の対象です 当然です 4年できっちり卒業するか、5~6年かかるのとでは年間の学費が安かったとしても総額ではかなりの金額になります 成績優秀者は、4年を待たずして卒業しますし、3年や3年半で卒業すれば学費の大きな節約になります

このランキングには学費が出ていますが、学費以外の寮費などは含まれていません 1位2位が UC ですが、学費は1.3万ドル弱となっています これは安く感じますが、数字のマジックです この数字は州内生の学費です 他州から進学する学生には無意味な数字です 実際、2年前にUC に合格して受け取ったパッケージには寮費、その他諸々が込で3.9万ドル程と見積もられていました 学費以外が、とても高いと感じたのを覚えています 

アイビーリーグ系も学費は4万ドル後半のところが多いですが、更に寮費や諸経費を入れますと7万ドル台、遠方の学生は旅費がかかりますので8万ドル近くかかります


まとめ

大学ランキングはたくさんあります ネームバリューだけにとらわれるのではなく、様々な方向から検討して進学先を決められることをお勧めします 学費だけを見て決めるのではなく、卒業率も大事です 教授一人当たりの学生の数なども評価するランキングもあります それぞれのランキングが何を評価して作られているのかを理解しましょう


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