2017/07/02

アメリカ大学事情 その12

入学準備

アメリカの大学の新学期は 8月末~9月です 入学準備はたくさんあります 特に他州に進学する場合は、引っ越しも大変です 我家は2年前に新入学でしたが、幸い近くの大学ということで引っ越しは車で荷物を運べましたのでそこは大変助かりました 今回は引っ越し以外で、準備したことをお話します


学費&寮費 支払い

まずはなんといってもこれです 合格発表後、すぐに学費&寮費、諸経費の初年度払い込み金額の明細が届きます 学生ローンの申請をされる方は詳細が同封されていると思います 息子の大学は二期に分けて支払います 一期分でも相当な金額です 一期分を何とか支払ってもすぐまた二期目の支払いがあります やはり、家計の見直しはせざるを得ませんでした

車を変える

下にお子さんがいらっしゃる場合と事情が違いますが、うちは一人ですので 息子の進学と同時に送迎から解放されました もう、長距離を東へ西へ運転することもなくなりますので車を変えました 売却代金が入り、電気自動車をリースしたので頭金は州からのリベートで賄え、500ドル程おつりがきました ガソリン代もなくなり、電気代はごくわずかです 保険料も安くなりました これでかなりのセーブになりました

生命保険の見直し

夫の保険は全部払い込みが終了していますが、私の保険料が相当高くここは熟慮の結果、解約しました これで積立金が払い戻されました 大学費用の一部になりました その代わり、息子名義の生命保険に入りました 若い人の場合は掛け金が低く、大学の奨学金にも生命保険の積立部分は影響しません 息子名義でへたに貯金をすると奨学金に影響します 積み立て式生命保険は実質貯金と同じです リターンは銀行預金より遥かに大きいです 


リビングトラスト&エステートプラン作成

これはずっとやらなくてはと思いつつ、後延ばしになっていたものです 両親に万が一の場合、息子の学費が捻出できなくなる事態に備えてのものです 夫か私のどちらかが死んでしまった場合、リビングトラストもエステートプランもない場合は プロベートになります プロベートとは、誰かが亡くなったときにその資産を裁判所の監督下で整理すること 実際に手続きをするのは弁護士で、多額の費用がかかります 遺産が少額の場合は問題ないのですが、ある一定の金額を超えている場合、リビングトラストなどでプロベートを回避する手続きをしていなければプロベートを終えるまで遺産を売却することはできません

プロベート物件は家探しの際に、かなり見かけました 非常に重要なことと理解していますので 息子の進学前に完了させました もう一つ、夫は米国籍ですが私が日本国籍なので夫が先に亡くなった場合、なにもしないでおくと外国人の配偶者には多額の相続税がかかります エステートプランを作成する際に多額の相続税を回避する方法があります

両親ともに亡くなった場合、未成年の子どもが全ての財産を相続するようなケースでも普通は25歳になるまで管財人が管理をし、財産を使い果たさないように指定しておきます 

ここまでが親の私たちがしたお金に関する準備です


奨学金申請

これは息子がやったことですが、日系の団体で奨学金を出してくださるとことがわりとあります 有名なところからそこまで知られていない基金もありますので、手あたり次第 頂けそうなところには出してもらいました 日系の団体で奨学金を下さるところは、返済の義務がないものばかりでした いくつかの奨学金を有難く頂戴しました 提出するエッセイなどは使い回しができますので、出来る限り見つけたら提出されることをお薦めします もちろん、日系以外にも申請はしましたが頂けたのは日系の奨学金ばかりでした やはり日本人の学生には日系の奨学金が貰い易いと思いました


銀行口座&クレジットカード

18歳になっていれば銀行口座が開設できます デビットカードでもいいですが、親のクレジットカードの家族会員にして、1~2枚はクレジットカードを持たせたほうが安心です デビットカードではなんの保証もありません クレジットカードには保険も付いていますし、限度枠は親の方で設定することができます 学生のクレジットカードについてはこちらの記事を参考になさって下さい





生活用品の購入

これは進学先が近いか遠いかで変ってきます 我家は事前に用意したものを車に積んで引っ越しをしました 他州からの進学の場合は、入学日の前に親御さんと一緒に現地に入り、レンタカーをして大学近くの量販店で揃えられることが多いようです 他にも、卒業生が荷物を置いていく場合は大学で安く販売されます 新入生は初日に購入することができます 我家は特に購入するものはなかったのですが、かなりいいものも販売していました 他州からの学生は大きな荷物になるものは持って帰らないことが多いのです


まとめ

ほとんどがお金に関することばかりでした まずは高額の学費をどのようにして払うのがが大きな問題なのです 子どもの将来を考えるならば親に万一の場合も想定しておくべきでしょう リビングトラストやエステートプランはなにも高額所得者の方ばかりではなく、配偶者が外国人の場合も重要です 持家があるなら尚のことです 日本人の方はあまり理解されていないのですが、プロベートは絶対に避けるべきです 自分にもしもの場合、後に残される家族になにが起こるのかは考えておく必要があります 


関連記事

*アメリカ大学事情* 10/29/2016
*アメリカ大学事情 その2* 11/04/2016
*アメリカ大学事情 その3* 11/08/2016
*アメリカ大学事情 その4* 12/28/2016
*アメリカ大学事情 その5* 01/19/2017
*アメリカ大学事情 その6* 02/09/2017
*アメリカ大学事情 その7* 03/17/2017
*アメリカ大学事情 その8* 04/12/2017
*アメリカ大学事情 その9* 04/16/2017
*アメリカ大学事情 その10* 05/09/2017
*アメリカ大学事情 その11* 06/11/2017

*大学受験とマイレージ活動* 11/10/2016



2 コメント:

匿名 さんのコメント...

リビングトラスト&エステートプラン作成
これは、うちもしないと・・・と思いつつ、弁護士の相談料、トラスト作成しても、
毎年の維持費等々、考えていると、かなりのお金が飛んでいくので、なかなか
取り組めず、Willで良いんではないの?と思うものの、プロベートは避けられませんもんねー。夫婦ともにいなくなった場合など、米国には家族・親戚はいないので、トラスト必須なんですけどね。友達の間でも、この話題って、避けられる部類の話ですよね。皆さんどうしてるんでしょう??

pomo-mom さんのコメント...

匿名さん:

コメントありがとうございます

リビングトラスト&エステートプラン問題、日本人の方で理解されている方が少ないと感じています 身近にプロベートになることを全く知らなかった方もいらっしゃいました 作成には費用がかかりますが、維持費はかかりません 特に大きな変更がない限り、追加の費用は発生しません 外国籍の場合は相続の時に大きなセービングを受けられますので、専門の弁護士に相談されることをお勧めします