2017/09/03

アメリカ大学事情 その15

塾問題

新学期始まりました シニアのお子さんをお持ちのご家庭では、これから大忙しになります 願書を早期提出される場合は、もう間もなくです 準備は万端でしょうか

今回は、大学に合格するために塾は必要なのかということを考えてみましょう


とりあえず エリートに行ってみる

カリフォルニアでは なんといっても塾で有名なのは、韓国系のエリート(日本語HP)です うちもお世話になりました  最近は日本にも進出しているようです 

高校生になると、周りが行きはじめるのでつられてかなりの学生が通うようになります ほとんどが SAT対策です PSAT や ACT  のコースもありますが、圧倒的に SATコースに生徒は集まっています

我家でも友達が通い始めたのを聞いて、息子自ら行くと言いだしました 私もそろそろとは考えていたので、すぐに SAT の模擬テストを受験しに行きました テストのスコアでクラスが決められます 最初はなんの準備もなく受験したので酷いスコアでした ここからどのくらい上がるのかが問題です


エリートに安心しない

エリートに通っているといっても、必ずスコアが上がるわけではないのです 息子の時は、今のSAT よりテクニックが必要とされていた頃なので コツを教えてもらうだけで、始めはスコアが上がりました

そこからが問題なのです コツをマスターした後は スコアが頭打ちになるので、そこからどのくらい目標に近づけるかにかかっています スコアが全く上がらないのであれば、いくらエリートに通っても、無駄でしょう ACT を頑張ってみるとか、他の手を考えたほうがいいでしょう

うちはSAT コースはほどほどで辞めました それより、苦手なAPクラスの対策で、AP テストのクラスを取りました これはたまたま教えて下さる先生との相性がよく、苦手科目が最終的に 最高点を叩き出す科目になったのは嬉しい誤算でした 高校のクラスの先生よりもとても分かりやすい指導をしてくださったので、苦手を克服することができました

日本語補習校もそうですが、通っているだけで満足してはいけないのです 結果を出すためには本人の努力は元より、親も無関心でいてはだめですね 高い塾の費用を払ったからと安心するのは間違っています


何を目指しているのか?

やはり、友だちが行くからただなんとなく塾に行くのではなく、目標を持って通いましょう SAT のコースなら、いつまでにどのくらいのスコアを目指すのか決めて臨んだほうがいいと思います 最終目標は希望の大学に合格することなのですから、SAT のスコアが思うように上がらないのなら、他を検討してみるべきです

APテストを頑張る、SATサブジェクトテストを頑張る、ACT に方向転換するなど、方法はいろいろあります 最も重要なのは GPA を上げることなので、苦手科目に絞って家庭教師を付けたりするのも効果があるかもしれません

これは私が感じたことなのですが、エリートではそこそこの大学の対策にはなりますが、アイビーリーグやスタンフォードを目指しているなら、ここではないと思います







超難関大学を目指すなら

超難関大学を目指すならば、学習塾ではなく カレッジ・コンサルタント を利用する方が現実的ではあります 超難関大学に入学するために必要なことを教えてもらうべきでしょう 例えば Solomon Admissions の資料では合格率が公開されています

solomonadmissions.com

確かに、周りにもコンサルタントを利用している学生はいました 活動していることが、普通の学生とは全く違うのでだいたいわかります 大変な金額がかかるのですが、それで合格率が上がるのならばと高額のコンサルタント費を払う親御さんも一定数いらっしゃるということです

GPA や SAT のスコアが Max振り切ってるような学生でも、超難関大学に合格が約束されるわけではないのです むしろ、勉強以外の何かを要求されます その何かをどうすればいいのかを コンサルタントが指導します


まとめ

エリートのようなSAT対策系の塾を利用してスコアが上がるのなら、行く甲斐があります 高い塾代を払えばスコアが上がるということではありません カレッジ・コンサルタントも莫大な費用を払ったからと言って、合格が保証されるものでもありません 

少しでも合格率を上げるために、通うと決めたからには本人に頑張ってもらうほかありません 勉強の他の活動も抜かりなく積み重ねておきましょう








0 コメント: