2017/07/04

日本で引退生活 国籍問題編1

国籍問題を考える

日本で引退生活をすると決定はしましたが、悩ましいのは国籍問題です これは重大な問題なので時間をかけてじっくり考えていきたいと思っています


どちらの国籍で帰国するか?

永住権の方がそのまま日本に永久帰国をすると、日本人としては何も問題ありませんが、アメリカの永住権を失うわけです 米国に親族も財産も残してない場合は、この方法で帰国して何も問題ないと思います


相続問題

米国に親族が居て、財産も残してある場合、永住権を失うのには不安があります 相続も絡んでくるからです アメリカ大学事情 その12 でも少し触れましたが、夫婦の財産の相続の際に残された配偶者が永住権の場合は、リビングトラスト&エステートプランの作成により 外国人に適用される相続税を回避する方法があります ところが、日本に永久帰国してしまって米国永住権を失った場合は、外国人として相続するしかないのではないかと予想しています ここはまだ弁護士さんには確認していませんが、相続税を回避するための書類を作成する際に永住権所持が前提だったように記憶しています


米国入国問題

他には、米国に親族が居る場合は事情が変わってまた米国居住にならないとも限りません 子どもが米国籍の場合はスポンサーになってもらい永住権の申請は出来ますが、また手間がかかるわけです 米国の親族訪問の場合も米国籍なら入国になにも問題がありません 


Tax Return 問題

これもまだ詳しく調べたわけではありませんが、現在理解しているのは永住権を失った時点で外国人として Tax Return をしなくてはいけないということです 我家は夫が米国籍、私が今のところ永住権ですが、おそらく日本での収入は帰国後も発生せず 全て米国内での収入になると予想されますので 米国の Tax Return をし続けることになります

他にももっと国籍の違いによる問題はあるのですが、主だった問題は上記のとおりです






私の決定

現在、永住権の私の決定は 米国籍で帰国ということです どう考えてもこれしかないと思います 息子は米国居住になり、財産も米国に残していきます 年金、生命保険、不動産と引退後の資金を生み出すものは全て米国にあります 永住権を失っても自由に日米両国を行き来するには米国籍を取得するのがベストな選択だと思うのです

ただ、今はまだ米国籍を取る時期ではないと判断しています 現政権では申請したくありません 少なくとも4年は待たなくてはいけないということになります 


米国市民権申請について

市民権申請は永住権で長く米国に居住されているのならなにも問題ありませんが、主婦の場合 インタビューとテストが心配ではありませんか? 外で仕事をしていない分、英語がそこまで上手くない方もいらっしゃると思います そういう私もその一人です 一定の条件を満たせばインタビューに通訳(普通は弁護士)を付けることも可能です

●身体の障害を証明できる
●50歳以上で、合法的な永住権保持者として20年以上、米国内に居住
●55歳以上で、合法的な永住権保持者として15年以上、米国内に居住

以上の条件に当てはまれば、通訳を通してインタビューを受けることができます 実際、弁護士と一緒にインタビューを受けられた方の話では、答えは通訳の方が全て話されたそうです 弁護士費用はかかりますが、絶対確実な方法ですね 

そしてあまり早く申請したくない理由としては、裁判所の陪審員に選ばれる可能性です 


国籍問題は深いので、明日につづきます



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