2017/11/13

日本で引退生活 引退資金編 4

アニュイティの購入

我家は、5か年計画で引退までのプランを決めることにしました 生命保険の見直しもその一つですが、そろそろアニュイティも購入する時期と判断しました


アニュイティとは

日本語で言うところの、年金保険です 年金だけでは賄えない分を補うために加入します 日本では個人年金がこれにあたるようです 年金だけでは引退後の生活に足りないのは日米同じです その足りない分をどうするのかが非常に悩ましいのです 健康ならば働き続けるというのも一つの選択かもしれませんが、仕事があればという前提になります

やはり少しでも、年金に+α があれば安心です アメリカでは、401K や IRA がありますので、ちゃんと利用して積み立てていれば ある程度は貯めることができます 我家も、IRA は毎年限度枠いっぱいまで積み立てをしています 我家はトラディショナルIRAに入金していますので、所得税控除が受けられます Roth IRA をご利用の方は、所得税控除は受けられませんが、将来引き出す際に増えた部分に課税されません どちらにしても、コツコツ続けて行くことが肝心です 

我家では、夫の IRA を元に アニュイティに加入することにしました うちでは、息子の学費の負担が大きく、とても私たちの引退資金を貯める余裕がありません そこで、引退用に積み立てているIRA を 見直すことにしました 


トラディショナルIRA  

ここでは トラディショナルIRA の説明をします 今年の入金限度枠は、5500ドル(50際以上6500ドル) 入金できる年齢は、70歳半になるまで、70歳半になると必ず、決められた額以上を引き出さなければならないルールがあります

このIRAで貯まった資金を 70歳半から引き出すわけですが、引き出す額(元本に対する%が決まっています)よりも利回りが少ない場合は、いつか底をつきます 貯まっていた金額が少なければ、引き出せる金額も少なくなります そこで、アニュイティを契約すると生きている間、毎年決まった額(増額プランあり)を貰い続けることができます


我家の決定

アニュイティといっても、保険商品ですのでたくさんの種類があり、自分にあったものをみつけるのが大事です 加入するにあたり、会計士の方とも相談しました 会計士の方の意見としましては、アニュイティは長生きする場合はいいが、万が一 解約しなくてはいけなくなった場合の違約金が非常に高いので、他に資金がない場合は十分に検討が必要とのことでした

我家の場合は、引退用に積み立てている IRAを利用するので 新規に資金が必要ではありません 生命保険が他にあるので、アニュイティを解約するという事態にはならないと判断しました アニュイティに加入する理由は、積み立てたIRAを有効活用するため(利回りが今よりよくなります) 思いがけず長生きしてしまった場合の生活費の確保です 

もし、入金した額を全額引き出す前に亡くなってしまった場合は、保険会社が没収するわけではなく、残った額を相続できることになっています これも様々なオプションがありますので、十分な検討が必要です 私が説明してもらった中には、早く亡くなった場合に残りの金額を放棄するプランにすれば、毎年の受取額が増えるというものがありました
 これなどは、ギャンブルみたいなもので 早く亡くなってしまうと契約者の負け、長生きすればするほど、保険会社の負け そんな商品ですね

私の IRA は、帰国するまではこのままにしておくことにして、夫の分だけ アニュイティにするという決定となりました 生命保険も積み立てて、個人年金も払い込んでいくのは大変ですが、401k や トラディショナルIRA は 所得税控除もあり、せっかくの枠を利用しないのはもったいないと考えます 増えないと思っていたIRAですが、積み立てを続けていればそれなりには貯まっていましたので、アニュイティを契約することができました







重大な問題

と、ここまでは 年金とアニュイティから受け取る金額とで引退後はこれくらいの資金が得られると計算してなんとかなりそうと思っていました ある記事を読むまでは

政府は2013年、死亡時に国内に住所があれば、外国籍であっても海外で保有する資産を課税対象とする相続税改正を行った。当初の目的は、税回避のために国籍を放棄した日本人への納税義務徹底だったが、仕事で日本に滞在する外国人に不安を抱かせる結果となった。17年春の改正では、短期滞在外国人への影響緩和を目的に納税義務が生じるのは10年以上日本に住所があった場合と条件を加えたが、ハンター氏は「ビジネスをする者にとって10年は長くない」と反発している。(参照元:Bloomberg Japan  ←全文はこちらから)

私たち、アメリカ籍で帰国する予定なのですが 日本は厳しい国なのですね これは日米の税法をしっかり勉強しておかなくては大変なことになりそうです アメリカで貰う年金についても、日本に居住すると日本で課税になるということですし、そのあたりのことも調べる必要が出てきました 相続税は圧倒的に日本が高く、これはうっかり日本では死ねないということでしょうか 日本で引退計画危うくなってきました


関連記事









0 コメント: