11月です 追い込みシーズン
入学願書アドバイス
これは前にも書きましたが、出来る限り多く出したほうがいいでしょう 合格を一つでも多く勝ち取れば、学費やその他の条件を比べることができます 私立の場合、大学により条件が全く違うこともあります 好条件の大学を選べるように、一校でも多く合格をだすことを目指して下さい
息子の時のことなのですが、非常に優秀な学生で 超難関校にしか願書を出していなかった模様で、最後までただの一校の合格も取れなかったという悲劇がありました 結局、どうしたかといいますと、UC の合格保証を利用して どこかのUCに進学したということです 実は、UCにも一校も願書を出してなかったのですが、合格保証がありましたので進学できたのです
UCの合格保証を頂けるということは、上位9%には入る成績ということです おそらく成績は素晴らしくよかったのでしょう 本人も親御さんもこの成績ならばどこの難関校でも合格すると思い込んでおられたのかもしれません 普通は、どんなに成績がよくても UCにいくつかの願書は出します(カリフォルニア州内生の場合) UCの合格保証があっても、UC御三家に入学できるわけではないのです
油断大敵といいますか、現実をご存知なかったのかはわかりませんが、自信満々であったとしても、願書は多めに出しましょう
成績優秀者ほど厳しい現状
これは今から思い返せばなのですが、息子の高校の卒業式に成績優秀者の表彰は3人でした 主席同率二人、3位一人です 主席の片割れと、3位はアジア系男子です つまり、アジア系の一位と二位の成績なのですが、この二人とも東の難関大学は全滅しました 主席は、息子の親友A 君です A 君は息子の大学にも合格せず、最終的に CalTech に進学しました (以前にもお話しました)
3位の子は、有名私立はどこも合格できず 最終的にUCLA に進学しました こちらは、ほんとに信じられませんでした この二人の胸の内を思うと今でもやりきれなくなります もしかすると、超難関大学ほど、主席を取るような成績優秀者を避けているのではないかと勘繰りたくなります
特に人種枠は非情で、アジア系男子理系が最も過酷な環境と言えます この枠に優秀者は集中していると言ってもいいでしょう 大学が頑なに人種枠を守っている以上、合格出来るアジア系男子は限られています (注意:男女枠も存在していますので、理系は圧倒的に男子不利です)
人種枠とは階級制で戦っているようなもの
今にして思うことは、大学の人種枠とは階級制のあるスポーツのようなもので、ボクシングで言えば、ヘビー級、柔道では男子100キロ超 で戦っているのがアジア系男子理系の学生たちです ここで負けたからといって弱いわけではないのです
下位の階級でもそれぞれに優勝者、ゴールドメダリストがいるように そもそも階級制のスポーツでは全部を一つに評価することができません 人種枠とはそれと同じではないかと、このごろ思うのです あまりにも平凡な成績で難関大学に合格してしまうマイノリティ枠の学生がいるのは事実です それがアメリカの大学の合否の闇なのです 成績だけで安心してはいけないということです
最後の一つは親の力かも
成績優秀者が合格出来なかった時によくいわれるのは、ガリ勉タイプで学外の活動がものたりなかったのでは などです それは現実を知らない方の発言で、間違っていると思います 成績優秀者ならば、学外活動の重要性を理解していますので、頑張っている子がほとんどです どの子が合格してもおかしくないのですが、選別されてしまうのが現実なのです そのもう一歩及ばなかった力というのは、親の力のような気がしてなりません
例えば、親御さんがその大学の卒業生であればレガシー枠が該当します 親御さんのどちらかがマイノリティ枠の人種であれば、マイノリティ枠で合格出来る可能性がアップします 親御さんに財力があれば、優秀なコンサルタントを雇い、合格率をあげることができるでしょう
以前、ご紹介しました、スーパー高校生のJちゃん の親御さんも レガシー枠があるというのに、優秀なコンサルタントのアドバイスで 高校生になってすぐに Jちゃん基金を設立しています おそらく発展途上国の難病の子どもの為の基金と思われます このような活動は普通の家庭ではちょっとマネできません 大学生がするようなインターンシップやリサーチをさせてあげることも普通の親にはなかなかできません
息子の大学のアジア系の友だちたちは、ほとんどもれなく超難関校の補欠だったという事実があります 今一歩力が及ばなかった学生たちです その一歩は本人たちの責任ではないと確信しています 少なくとも人種を選んで生まれてくることは出来ないからです 人種で合否がわかれるなんてどう考えてもおかしいですが、これがアメリカなのです
就職活動には人種枠がない
今、息子は就職活動中なのですが、就職活動には人種枠がないと信じたいです やはり実力主義と感じています 3年生ですが、優秀な学生は早々に内定をもらっています 就職活動といってもアメリカなので、最初から採用というわけではなく インターンシップをさせてもらいそこから本採用されるか、または実務を積んだあと大学院に戻ることもあります
インターンシップとはいえ、5次6次面接ぐらいある会社が多いようです 最近はほぼ毎週のようにどこかの面接に出掛けています LAの場合、ダウンタウンに大手企業のオフィスがあることが多いので、息子の大学からは距離的にいつでも呼ばれたら行くことが出来るのでそこは有利なのかと思います 本社が他州の場合は、最終面接に呼ばれて行くことになります 今月は一社他州での面接が入っているようです 留学も控えていますので、3年生がこれほどまでに忙しいとは思ってもみませんでした
第一志望校には合格できなかった息子や友だちたちですが、それぞれの活躍をみていますと、悔しさをバネに次なる目標に向かって前進しています 第一志望校に合格できなくても必ず次があります 第二志望、第三志望には合格できるよう頑張りましょう
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