2018/03/12

クレジットカード診断 ⑨

JCB カードがなくなります、どうしましょう?

かなり久しぶりのクレジットカード診断 です 今回は クレジットカード診断 ②  の方のその後のご相談となります


JCB カード は4月末まで

以前にもお伝えしましたが、JCB カード は4月末で利用できなくなるとのことです なんと! 身近にこのカードをご利用になっている方がいました JCB カードが利用できなくなったあとはどうすればいいのかご相談を受けました

質問者さまの状況:

  • 家賃をクレジットカードで支払いたいが Amex不可
  • 優先順位はAmex で ANAマイルを貯めること
  • 保有カード(Amex Everyday Preferred、Blue Business Plus、Amex SPG、Costco Visa、Marriott Visa、 Hyatt Visa)


保有カードが全て私のすすめているカードになってますね  以前のご相談の折は、Freedom Unlimited をおすすめしたのですが、実は JCB Marukai カードを持っていらっしゃったので Freedom Unlimited を新規で申請はせず、 JCB で家賃を払っていらっしゃいました 賢い選択だったと思います JCB Marukai カードはキャッシュバック率が非常にいいカードです 特にChase ポイントに魅力がなければ、無理に新しいカードを作らずとも手持ちの中から利益率の高いカードを使うというのは正しい選択です

ところが、JCB が4月末をもって利用できなくなるので、今度こそなんとかしなくてはとのご相談でした



Amex は利用不可がある

当ブログの人気記事のひとつ Chase最強伝説でも説明しておりますが、Chase だけで生活することは出来ますが、Amex だけでは無理なのです Amex は加盟店側のサービスチャージが高いので Amexを利用できないところがわりとあるのです ここが Amex派の弱点です それを補うカードを選ぶ時に、Amex 以外の利用金額が大変重要なカギとなります Amex 以外の利用金額が小さい場合は年会費無料のカードにしておくべきでしょう

質問者さまの場合、家賃の支払いですのでこれはかなり大きな金額となります カードの年会費を払っても十分すぎるリターンが見込める決済額があります 今度こそ Chase を作る時のようです

手持ちの中の Costco Visa、Marriott Visa、 Hyatt Visa の中では Costco Visa が2%キャッシュバックでお得のように感じられますが、こちらのお宅の利用状況を考慮すると キャッシュバックよりも、Hyatt ポイントで貯めた方が利用価値があると判断しました

4人家族なので旅行に出かけられても、一泊で二部屋必要になります 旅行にも頻繁に行かれるご家庭なのでキャッシュバックより、ホテルポイントのほうが利用価値が高いのです Chase で貯めたポイントを Hyatt に移行して Hyatt ホテルでの利用をおすすめしました 



Freedom Unlimited で1.5倍ポイント

今度こそ、Chase Freedom Unlimited を作る時です 既に申請済みで、手元に届いておられます このカードでの支払いは、全て1.5倍ポイントで貯まります このカードだけではキャッシュバックとでしか使うことができないので、親カードが必要になります 以前のご相談の時には Sapphire Preferred をおすすめしたのですが、よく考えると Ink Business Preferred がいけそうなんです

W-2のお給料所得だけの方は厳しいのですが、それ以外の 1099 の収入がある方ならば 広い意味でのビジネス所得と捉えることができそうです 必ずしも ビジネスライセンスは必要ありません Ink トライしてみましょう となりました


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これが親カードになります

やはり何と言っても Ink Business Preferred の入会ボーナス8万ポイントというのは 魅力です Sapphire Preferred の 5万ポイントより、同じ年会費ですし Ink に承認されますことを祈っています


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こっちが子カードです


こちらが子カードにあたる Freedom Unlimited です 更に Freedom を加えるかどうかはご自身の判断ですが、こちらのご家庭には必要ありません 優先順位は Amex だからです このChase はあくまで 家賃と あとは Costco 対策です 家賃の金額が大きいので 年会費有の Chase Ink Business Preferred を作っても利益がでます

更にもうひとつの利点があります Chase Ultimate ショッピングポータルの利用ができるようになるということです 当ブログで解説しています Amex で決済し Chase Ultimate ショッピングポータルを利用するお買物方法に興味があるということでしたので、これからは Amex+Chase のポイントが一度に貯まるお買物方法を利用できるようになります これは1回で2度美味しいお買物方法です ANAマイルを貯めつつ、Hyatt ポイントを貯めていく方法になります


クレジットカード選びは、各ご家庭の事情で大きく変わります 年間の利用金額が少な目の方は年会費があるカードをたくさん作っても年会費の回収さえできない場合がありますので、自分に合ったクレジットカード選びというのが最も大事なのです






家賃の支払いはカードがお得なのか?

ここでもうひとつ質問を受けました 大学生の子どものアパートの家賃もクレジットカードで払ったほうがいいでしょうか? ということです

これは状況によるのですが、クレジットカードで家賃を払う場合のサービスチャージがどのくらいかにかかっています アパートのサービスチャージは家賃に対して2.5%とのことです 例えば月額3000ドルなら、年間36000ドルです サービスチャージは年間900ドルになります Freedom Unlimited で36000ドルを決済してもらえるポイントは、54000ポイントです キャッシュバックなら 540ドル分です 親カードに移行して航空券の購入として利用するなら 675ドルなので、利益は出ません マイナスです

Hyatt ポイントに移行すると、あと 6000ポイントを足すと 最高カテゴリー7に2泊できますので 場合によっては利益がでますが、微妙な利益となります

この質問の答えは、クレカ支払いは不可となりました


ご自宅の方は、サービスチャージが非常に低く設定されているので大変な利益が見込めるのです 普通は、Tax の支払いなどと同じように 2.25~2.5%ほどのサービスチャージを払っても利益を確保するのは難しいです エアラインマイルに移行してファーストクラスを発券するのであれば確実に利益確保となります なので、入会ボーナスがかかっている時以外はあまりサービスチャージを払ってまでクレジットカードの支払いをするのはおすすめしません

ご自分で利益が出ると判断された時のみ、ご利用されるようにして下さい




まとめ

カード選びは自分に合ったものであることが重要です こちらのご家庭の場合は年間の利用金額も大きく、ご主人様も出張が多いので年会費有のホテル系カードが数枚あっても利用価値の方が大きいのです 

年間の利用金額、利用カテゴリーも重要です カードによりカテゴリーごとに加算されるポイント率が違う場合があります 旅行関係の出費が多いのなら、トラベルカテゴリーで加算が多いカードを利用されるほうがいいでしょう ANAマイラーにおすすめの Amex Everyday Preferred も 年間のグロッサリーストアの利用金額が少ない方には向きません 






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