2018/03/07

アメリカ大学事情 その24

大学のお金のこと

州立の合格発表はこれからですが、私立は 既に発表が出たところも多いと思います 合格発表後、大学からのパケットが送られてきますが開けるのがコワイですね 我家も先日、最後の CSSとFAFSA のファイルを終えました 毎年毎年、これだけは必ずしなくてはいけない重要なお仕事です あとは、大学から今年のオファーを貰うのを待つばかりです 


ファイナンシャルエイドについて

ファイナンシャルエイドについて、ご質問を受けましたのでこちらで説明します 私立の場合は、CSSを要求されることが多く、うちの息子の大学は CSS と FAFSAとどちらも必要です 毎年ファイルし直します 重複した作業も多く、無駄に感じることもありますが仕方ありません 数時間の作業がご家庭によっては何万ドルの価値があるからです 

ご参考までに昨年と一昨年の大学の授業料、寮費などの金額をおみせしましょう

2017~2018

2016~2017

確実に毎年値上がりします ファイナンシャルエイドもスカラシップもない方はこの金額を半分に分けて、年二回支払わなければいけません 4年で卒業したとしても4年分で28万ドルほどになります これは有名私立ならどこもほぼ同じくらいです 息子の大学が特別高いわけではありません


ここから、CSS や FAFSAの数字を考慮して 大学独自にファイナンシャルエイドやスカラシップを出してきます 公立の場合は年収10万以上あれば、ファイナンシャルエイドが出ることはまずありません ご兄弟が同時に在学している場合は、多少考慮されるかもしれません

一方、私立は大学毎に状況は全く違います こればかりはパケットを開けてオファーを見るまではわからないのです たくさん願書を出す意味はここにあります できるだけファイナンシャルエイドを出してくださる大学を見つけるために、多めに願書を出すべきです


収入が変わると、ファイナンシャルエイドも変わりますか? という質問を受けました

そうなんです 毎年、いくら頂けるのかはオファーを貰ってみないとわからないのです 収入が同じであったとしても、大学側の予算が減っていればファイナンシャルエイドが少なくなるかもしれません 反対に、予算が大幅に増えてたくさんスカラシップを頂けることもあるかもしれません まさに、息子の大学がそうでした


2017~2018

2016~2017


2017~2018年は、なんと Elinor M.Alexander Scholarship という項目が追加されていました この方が莫大な金額を寄付されたそうなので、我家にも恩恵を賜りました 私立ではこんなことがおこります 我家の場合は、連邦や州からはなにも頂いておりませんので、大学からのスカラシップが全てです 

Student Employment の項目で年に2800ドルの 枠がオファーには記載されていますが、一度も仕事をしたことがありません 留学生などで学内労働をしている学生はいるらしいですが、ごく僅かと聞いています 勉強や活動がとても忙しく、本人曰く働いている暇がないということです 確かにそうかもしれません 4年できっちり卒業することが先決です 就職するにしても、進学するにしても 成績優秀でなければ希望の未来は開けません
3年生からはインターンシップもしておりますので、無給で働いています 

合格通知に喜んだのもつかの間、最初の払い込みの金額を目にしたときの衝撃はたいへんなものでした うちは一年目がいちばん金額が大きく、その後、多少のスカラシップを頂けるようになりました それでも私たちにとって莫大な金額にかわりはありません




予想外の出費

息子は寮生活をしていますので、食費も込みのため生活費は他にはあまり必要がありません 帰省の費用も電車代が少々です 遠方に進学されれば、帰省費用も相当かかるはずです 

他には、在学中の活動にいろいろお金が必要でした 活動によっては大学がサポートしてくださるものもありますが、全額負担とはいかず個人で負担するものもあり、予定外の出費となります 

留学費用も予定外の出費がかかります 現在、イギリスに留学中なのですが、イギリスの物価が高いこともあり、当初の予想を大幅に超えています 更に、春休みが一か月もあるため、ヨーロッパ各地に留学で散らばっている同級生を訪ねる旅にも出るそうで旅費、ホテル代と出費が続いています 

留学費用は学費&寮費は支払う必要がありません 自分の大学に払った学費&寮費が留学先の大学の経費に充てられるようになっています そこは助かっています








陸マイラーを頑張る意味

はじめての大学の学費の支払いはほんとうに大変でした これを4年払い続けるのかと思うと、もうどうしていいのか途方に暮れました 家計を少々切り詰めるくらいでは、どうすることもできない金額です  生命保険、引退資金、その他全ての資産状況を見直して 必死に金策を考えました 車も電気自動車に乗り換えました 出来ることは全てやって、更に陸マイラー活動を本格化したのです 節約倹約ばかりの日々は心が荒みます 4年も我慢の生活を続けるのは息子も可愛そうです 私自身、頑張る自信がありませんでした

苦しい生活の中にもちょっとした潤いがあれば、頑張れるような気がしました せめて年に一度の日本への帰省くらい我慢せず行きたいと思ったのです 一年頑張ったご褒美があれば、次の年もまた頑張れるかなと、そこで陸マイラー活動なのです

もともとゆるい陸マイラーではありましたが、本気でやってみようと思ったのです これなら仕事の合間にお勉強をすればいいわけですし、誰にも迷惑はかかりません お蔭で厳しい生活の中、年に一度の帰省をあきらめないですんでいます そればかりか、数年ぶりに夫と帰国した際は夫をファーストクラスに乗せてあげることができました 贅沢というより、ご褒美です 息子の学費の為に頑張ってくれている夫への感謝の気持ちです

息子の昨年の日本のインターンシップも旅費を出してまでは行くことは不可能でしたが、私のマイルから航空券を発券することができましたので、行かせることが出来ました 高校の卒業旅行もポイントを利用してホテル宿泊をプレゼントすることができました

大学生のお子様をお持ちのご家庭こそ陸マイラー活動を頑張る意味があります これから大学進学を予定されているご家庭も、お子さまがまだ小さいご家庭でも何れ進学される日が来るわけですから今からできることはなんでもやってみましょう マイルやポイントが役に立つ日がきますよ 心に余裕が生まれます



アメリカ大学事情シリーズはこちらにまとめています







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