2018/03/25

アメリカで家を買う その17

家を購入して後悔していますか?

久しぶりに家を買うシリーズです 


面白い記事を見つけましたので、シェアしましょう


高所得者ほど「住宅購入」で後悔?理由の4割は?住宅ローン 米調査約5割の米国人が現在の住宅を購入したことを後悔していることが、調査から明らかになった。購入前・購入後に関わらず、住宅サイズや住宅ローンの金利などによる経済的圧迫が後悔の理由だ。
また住宅所有者・賃貸契約者に関わらず、高所得者やミレニアル世代は後悔する傾向が最も高い—という興味深い報告もある。また2012年の価格急騰前と後では後悔の度合いも異なるほか、5人に2人が「住宅ローンよりクレカの返済の方が重要」と考えている。(参照元:zuuonline.com ←続きはこちらで読めます)


住宅所有者の51%が「現在の家を買ったことを後悔」

と、いうことなのですが、みなさまいかがでしょうか? この記事の根拠は 米不動産情報サイト「Trulia」 が2017年6月、2264人の住宅所有者と賃貸契約者を対象に実施したものを元にされていますが、調査対象が2264人なのでかなり根拠が弱い気もしますが、後悔している51%の内訳は以下のとおり

  • もっと大きな家を買えば良かった(33%)
  • もっと小さな家を買えば良かった(9%)
  • もっと事前調査をすれば良かった(15%)
  • もっと改装すれば良かった・改装し過ぎた(26%)


この手の質問をすれば、だいたいなにかしら不満がある方が普通だと思われますので、こんなものでしょう 面白いのは記事によりますと、所得が高い層ほど後悔する傾向が強いとのことです 「後悔している」と答えた割合は年間所得5万ドル以下の層(44%)より、年間所得10万ドル以上の層(50%)の方がはるかに高い結果 とのことです

しかしよく考えてみますと、家の購入をされるのは年収5万ドル以下の世帯より、年収10万ドル以上の世帯の方が圧倒的に多いのではないでしょうか? 特にNYやCA の住宅価格が高騰している地域では 年収5万ドル以下で購入できる物件があるのかも疑問です


住宅価格高騰が「後悔」を強めている?年間所得10万ドル以上でも「手が出ない」

この部分が重要なのですが、

価格の高騰が原因で、62%の米国人が「2012年以降、経済的に家を買いにくくなった」と感じており、年間所得10万ドル以上の層ですら26%が「高過ぎて手が出せない」と不満を唱えている。米国全体の年間所得の中央値が7.3万ドルであることを考慮すると、理解に苦しむところだが、恐らく理想とする生活水準の差の影響だろう。(参照元:zuuonline.com 記事より抜粋)


年間10万ドル以上の所得層でも高すぎて手が出ないと考えているのはよく理解できます この記事の筆者の方は英国在住とのことですので、米国事情には詳しくないのでしょう アメリカはとてつもなく広く、地域格差がありすぎます 住宅価格もまさにピンからキリまでなのです 都市部では所得水準も高いのですが、住宅価格は所得の伸びを遥かに超えて高騰しています

理想とする生活水準の差という問題ではなく、都市部では選択がありません 年収10万ドルで購入できる物件があるかないかの問題なのです 






住宅ローンよりクレカの返済の方が重要?

最後にこれが最も重要です 記事によりますと米国人の返済の優先順位は以下のとおり

  • クレジットカード(40%)
  • 住宅ローン(28%)
  • 学資ローン(7%)
  • 住宅資産(4%)
  • 自動車(3%)
  • その他(1%)

これ、あまりにも当然ではないでしょうか? 住宅ローンの金利より、クレジットカードの金利の方が遥かに高いのは常識でしょう 返済順位は、金利のより高いものからというのは当たり前すぎます むしろ、そこがわからないようでは借入するのはキケンな人でないでしょうか 

クレジットカードの残高が多く、莫大な金利を払うくらいなら 家を担保にホームエクイティローンを借りて返済する方が金利を低くすることが出来ます 学生ローンの金利も家のローンより高い場合が多く、安易に借り入れをすると後々、大変なことになります 学費は出来る限り、返済不要のスカラシップを貰うべきでしょう 学費の負担ができない低所得のご家庭では 自己負担なしで進学できる大学も多いのです 

大学をほぼ無料で卒業したとしても、その後更に大学院やプロフェッショナルスクールに進めば、学費ローンを背負うこともあるでしょう 卒業後も学費のローンは重くのしかかり、家の購入は益々遠のくのも想像できます このあたりが今のアメリカの問題点といえるでしょう



まとめ

家の購入を後悔しているか否かよりも、買えるか買えないかの方が問題のアメリカ住宅事情です 我家も築60年以上の古い一軒家ですが、後悔するとかしないとかの問題ではないですね 買える家がこれしかありませんでしたから、他に選択がありませんでしたから、買えたことに感謝するしかありません 

これから社会に出ていくお若い方が学生ローンに苦しまず、家の購入ができるような社会になって欲しいと切に願います


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