2018/04/05

アメリカ大学事情 その26

東大に進学しないという選択

日本の受験事情も最近は変わってきており、成績優秀者が必ずしも東大を目指さなくなっているようです それでは成績優秀者はどこに流れているかといいますと、東大以外の医学部に進学しているとのことです もちろん、東大理Ⅲ が第一希望なのでしょうが、そこに合格しなかった場合は、躊躇なく他の医学部に進学するということです 東大に入りさえばいいという時代は終わりました

何故、これほどまでに医学部志望が増えたかといいますとやはり、日本では医者を目指すのが安定して高収入が望めるからでしょう 会社勤めとの差が大きすぎるのです 日本の国力が落ちているのを実感するのは、そのお給料の低さです 何十年も全く上がっていないのに愕然とします 私が日本で働いていたのは四半世紀も前ですが、地方都市であったにも係わらず今でも十分に生活していける程のお給料を頂いておりました 大卒初任給平均が20万円ほどで、20代平均年収が大企業で400万というのには驚くばかりです(平均年収.jp より) 大企業でなければ、どうなるのでしょう これでは医学部に2年多く通っても 早々に元は取れるというものです 

医学部が6年で終了するというのは、日本ぐらいです アメリカでは大学卒業後、メディカルスクールに進学しますが 4年+4年 かかります 学費の負担は莫大です それを考えると高校卒業後6年で医大を卒業できる日本は、医者になるコスパが非常にいいということになります 医学部進学者が急増している理由はこのあたりにありそうです


本日のテーマは東大を蹴って他の医学部に行くとういう話ではなく、東大を蹴ってでも海外の大学に進学するお話です 前置き長すぎですね







渋渋、渋幕は凄いらしい


まずはこちらの記事をご覧下さい なかなか面白い記事でした 記事からの抜粋ですが、渋幕の2015~17年海外大学合格状況はこちらになります


President Online より



噂には聞いておりましたが、素晴らしい実績です 現役合格者72人のうち、帰国生42人、一般生30人というのは凄いですね 日本で生まれ育った日本人学生にも海外進学の道が開けているわけです 帰国生有利なのはわかります SAT と TOEFL の基準点を超えるのは海外経験のない学生には厳しいでしょう そこをクリアして合格してくるというのは、やはり凄いことです

進学先も素晴らしい大学が並んでます リベラルアーツ大の名門校にも合格者が何名も出ています 息子の大学にも合格者が出ています 前回の記事にも書きましたが、息子の大学も日本になんらかのルートがあるのは間違いなさそうです おそらく日本でリクルート活動をしていると思われます

アメリカの超難関大学に合格するには、米国からの進学よりも海外からの留学生枠の方が難易度が低いと感じます 大学毎に一定数の留学生枠があり、そこを満たさないといけないので 必ずしも米国内合格者(一般枠)と同じレベルというわけではないのです だからと言って、留学生が優秀でないというわけではありません 外国人でありながら、SAT や TOEFL を突破して入学資格を得るのも大変な努力が必要でしょう もちろん、成績優秀というのはいうまでもありません

アメリカの大学に合格するにはテクニックが必要です 成績だけではどうにもなりません 大学にアピールするための実績を積んでいなければいけません そういう指導に、渋渋と渋幕は丈ているということです どうすれば、海外とくにアメリカの大学に合格できるのかということを熟知しているという印象です



まとめ

日本の大学に進学希望の学生の多くが医学部を目指す流れの中、あえて東大を蹴ってまで海外の大学に進学する学生がいるということが頼もしく感じられます このままでは、優秀な人材がどんどん海外に流出するということに日本も気が付くべきです  






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