大学合格までの道
これはもう、早ければ早いほどいいとしか言えません アメリカの大学受験にはお勉強以外の要素が重要な意味をもっています 特に熟練が必要な活動では少しでも早く始めたほうが有利でしょう それに高学年になるほど、習い事に時間が取れなくなります 時間がたくさんある小さいうちに習い事をきっちり習得していると、先々有利と考えています
我家では2歳を過ぎた頃から、楽器のレッスンを始めました うちの息子は言葉が遅かったので先生のおっしゃることを理解しているようにも思えず、最初の頃は私に教えて頂き、それを自宅で私が息子に教えるということをしていました なので、練習曲1曲ですが私も弾けますよ
2歳では少々早すぎの感はあります 最初の課題曲で発表会に出るまでなんと1年かかりました 3歳から始めたらもっと早くに弾けるようになっていたかもしれません ただ、先生が日本人の方でしたので、日本語のお勉強にもなっていました 週に一回のレッスンですが、貴重な日本語の時間です 土曜日補習校以外の日本語の時間が取れたのはよかったと思っています それと、3歳ではじめての発表会に出ましたが 本人がこの習い事が好きでステージに立つのが好きだということがわかりました 本人がやりたいことなのかというのは長く続けていく上で重要なポイントです
習い事ですが、スポーツ系は別として楽器のレッスンであれば お母さまも是非レッスンをしっかり見届けて下さい 小さいうちは家でのレッスンは母親がみるしかありませんので、今週家でするべきことをお母さまが理解しなくては、とても子どもだけでは出来るものではありません
早くから楽器のレッスンを受けていましたので、現地校の4年生から始まる音楽のクラスでは練習することもなにもなく、ただ参加するだけでしたので楽でした そこから始めるお子さんは練習時間確保が大変ではないかと感じました 本人も人より出来ることがあるというのが自信にも繋がったように思えました
高校卒業まで同じ先生のレッスンを続けましたが、この特技は大学合格に大変役にたったと思っています 願書には、演奏ビデオを付けて提出しています こちらの記事でも述べていますが、同じオケの親友のA君は 息子と同じ楽器が弾けるのに演奏ビデオを提出しなかったばかりに、息子の大学に不合格でした 主席卒業、現在Caltech在学中の大秀才でも楽器の特技ひとつで不合格になることもあるのです
コンクール入賞歴がなくてもいいのです 長い間、頑張ったのならなんでも出せるものはだしましょう 何がどう評価されるのかわかりません 出来ることはなんでもやってみてください
お勉強は目がとどく場所で
現地校では毎日の宿題を提出するというのがなにより大事です 宿題を一回でも出さなければいきなり評価が下がります 病気以外の理由で一週間ほど学校を休むとなると、事前に渡される宿題の量に驚愕します 宿題を甘く見ないで下さい しっかり取り組めば必ず成績も上がるはずです
宿題をする場所は、我家ではファミリールームのカウンターの上でした オープンキッチンなので私が料理しながら、様子をみることができます 低学年でも、習い事や日本語学校などで分刻みのスケジュールをこなしているのでダラダラしていては、いつまでたっても宿題は終わらないのです 自室に籠って勉強することはほぼありませんでした、籠っているとすれば間違いなくゲームなんかで遊んでいます お勉強は親の目のとどくところでというのが長い間のうちの習慣でした
日本語の勉強は土曜日限定
日本語補習校の宿題も苦しいものですが、これは土曜日に全て完結するというルールでこなしていました 他の曜日に日本語の宿題をする時間が取れないというのもあります 土曜日補習校はお昼までのところでしたので、その後、楽器のレッスンを日本語で受けます 土曜日は日本語の日だったのです 日本語補習校終了後、レッスンまでかなりの時間があるのですが、先生のご厚意で 待合室で待ち時間に日本語の宿題をさせてもらえていました 同じ補習校のお子さんもいっしょに私が宿題をお手伝いしていました ちょっとした寺子屋状態でしたね
ほっておけばゲームで遊んでしまう年頃でしたが、怖いママがしっかり見張っていますので仕方なく宿題をする羽目になっていました やる気を失くしそうな息子に言い聞かせていたのは、家に帰って日本語は勉強したくないのなら今、ここで終わらせましょう ということです やりたくないには違いないのですが、ママの本気に恐れをなしているのでやるしかないのです お母さんが楽をすれば子どもも楽をします お母さんが手を抜かなければ子どももやるしかないのです
アメリカ生まれの子どもにとって日本語の習得は想像以上に大変なのです 折角、日本語補習校に通っていながら、日本語の力が付けられないで終わるのは残念すぎます 苦労して身に着けた日本語は必ず、役に立つときが来ると信じて親子で頑張りました
まとめ
我家の息子はほんとに平凡な子で、特別な才能に恵まれていたわけではありません 特に語学が苦手で、日本語を身に着けていなければ他の外国語を習得することは難しかったと思います 長く学んだ日本語も怪しいものですが、今はビジネスレベルの日本語が出来るようになりたいと自主的に勉強をしています
楽器の才能はもっと絶望的でした 耳が悪いので語学の才能がないわけですから、音楽の方はもっと悲惨だったのです しかし、続ければ報われるといいますか、長く続けているうちに音感も身に付きましたし、コンクール入賞ほどの腕前には程遠いですが、留学中のイギリスの大学でも 厚かましくもリサイタルに出して頂きました たまたま聴きに来ていらっしゃった学長先生とお話する機会にも恵まれたそうです 大きな大学ですので、普通はそんな機会は絶対にないでしょう 芸は身を助く とはこのことですね
アメリカ生まれで日本語補習校にも通わせるとなると、親にも子にも相当な負担がかかります 小さいうちに習い事を始めていると先々楽になることもあります 日本語だって立派な特技です 息子は漢字検定5級も願書に書きました 息子の大学には日本人の教授が何人もいらっしゃいます 小学校卒業レベルの漢字能力ですが、目に留まった可能性があります もしかすると、楽器の演奏ビデオと漢字検定5級の記載が合格につながったのではないかと思えて仕方ありません
小さいうちから大学受験をイメージするのは難しいでしょうが、お勉強以外のなにか出来ることが、1つでも2つでもあると役に立ちます
アメリカ大学事情シリーズはこちらにまとめています
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