2018/01/14

アメリカで家を買う その17

2018年から変わったこと

昨年末、トランプがサインした税法改革法案により、プロパティタックスの控除額が年間一万ドルまでとなりました 2017年は残り数日しかない中、大慌てでプロパティタックスを前払いした方もたくさんいらっしゃったのではないかと思います 我家も慌てて支払ったクチです


2018年以降の変更

プロパティタックスは、年間1万ドルまでしか控除できなくなりました 以前は、上限がなかったのでこれは大変大きな変更になります その他にもうひとつ重大な変更があります 住宅ローンの利息も、所得税控除の対象ですが これまでは1Mまでの住宅ローンの利息を控除することができました 2017年12月15日までに購入していれば、1M までのローンの利息を控除できますが、それ以降の購入では 75万ドルが控除を受けられるローンのリミットとなります

都市部では不動産の値上がりは凄まじく、影響を受ける方は少なくありません CNN の記事によりますと、NY市では 2017年に売却された住宅ローンの64%が 75万ドルを超えており、サンフランシスコ市では58%が超えているとのことです

特に人気の一部の地域では、価格はあってないようなもので 10M超えの建売も珍しくはありません これまではそうでしたが、今後は不動産市場が大きく変化するのではないかと予想されます 高額物件もこれまでのように売却し難くなるのではないでしょうか 







今後の予想

アメリカは広く地域差が大きいので、一律75万ドルまでと決められても住んでいる場所で事情が違いすぎます 例えば、25万ドルの頭金を入れて75万ドルのローンを組んでも購入できるのは1Mの物件です 1Mの物件のプロパティタックスは年間1万ドルを超えます このくらいのお値段では購入できる物件が限られているのが NY であり、CA です

このシリーズもこれから家を購入される方のヒントになればと思って始めたのですが、家を新規に購入するのが益々難しくなっていると感じます ローンの審査も最近はとても厳しくなっています 私たちの住んでいる LAでは購入もレントもどちらも大変な金額になっています 若い人たちも独立せず、親と一緒に暮らしている方が最近は多いです

2018年は不動産価格の転換点になると思います 下落するかどうかはわかりませんが、上がりにくくなるのではないかとは予想できます

一方、既に住宅を購入している方はプロパティタックスの控除額を超えるのを避けて、物件を売却しなくなると予想されるので、マーケットに物件が不足する可能性も大きいです 人気のエリアでは、市場に出るわずかな物件を巡って、値段が吊り上がることもあるかもしれません




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